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代名詞

代名詞とは、他の名詞の代わりに用いられる名詞のことである。 人称代名詞も一般名詞と同様に複数形にする際は複数接尾辞<-mi>をつける。

人称代名詞

人称代名詞とは、人物あるいは人物に準じた物の代わりに用いられる代名詞である。

一人称ca
包括一人称ci(あなたを含む)私たち
二人称diあなた
三人称男性tu
三人称女性mju彼女
三人称不定性nju彼or彼女
無人称un何も~ない
四人称af(一般的に)人は

包括一人称 <ci>

包括一人称とは、話し手(一人称)と聞き手(二人称)をどちらも含む人称である。 そのため必然的に2人以上になるが、話し手が1人、聞き手が1人の場合には<ci>は2人を指しているが、例外的に複数形にしてはいけない。 つまり、包括一人称複数形<cimi>は話し手か聞き手の少なくともどちらかが複数人いることになる。

補足だが、一人称に聞き手を含む場合、<ca>を使ってはいけない。必ず<ci>を使う必要がある。

遠三人称

話し手でも聞き手でもない第三者が文脈に複数人登場するときに三人称を使い分けることがある。 このとき話者から見て、心理的距離が遠い三人称を表す方法を遠三人称という。 心理的距離が近い第三者を三人称(近三人称)で表し、心理的処理が遠い第三者を遠三人称で表す。 遠三人称は三人称代名詞tuに遠称形容詞<pem>を付けて表します。

tu te tuj zara tuj manras kit.
彼(A)と彼の父(B)は彼の母と話す。

この例文では、「彼の母」というのはAの母なのかBの母なのか区別がつかない。 このように三人称が複数人登場するときに、近三人称と遠三人称を使い分けることで人物関係を明確にすることができる。

tu te tuj zara tuj manras kit.
彼(A)と彼の父(B)は彼(A)の母と話す。
tu te tuj zara pem tuj manras kit.
彼(A)と彼の父(B)は彼(B)の母と話す。

所有代名詞

所有代名詞とは、所有物を表す代名詞である。 ピスカには厳密には所有代名詞は存在せず、所有物を表すときは「私のもの(caj jema)」というように2単語で表す。 これを省略したものを所有代名詞と呼ぶ。

一人称caj'a
包括一人称cioj'a
二人称dioj'a
三人称男性tuj'a
三人称女性mjuj'a
三人称不定性njuj'a

指示代名詞

指示代名詞とは、その場にあるものや記憶の中にあるものを表すときに用いる代名詞である。

種類近称遠称疑問称不定称
物体dema
これ
pema
あれ
fema
どれ
hema
どれか
人物deer
こいつ
peer
あいつ
feer
heer
誰か
場所dedo
ここ
pedo
あそこ
fedo
どこ
hedo
どこか
時間dejm
この時
pejm
あの時
fejm
いつ
hejm
いつか

疑問代名詞

疑問代名詞とは、疑問文において知りたいものの代わりに用いる代名詞のことである。 前項指示代名詞の表中にある疑問称部分が疑問代名詞にあたる。